AI・外部サービスでできること
この章でわかること: 世の中の便利な機能の多くは、自分でゼロから作らなくても、 外部サービスの**API を「呼ぶだけ」**で使えます。ここでは「Webでこんなこともできる」の 発想を広げるカタログとして、AI・地図・決済・通知・業務データ連携などを幅広く並べました。 顧客への提案ネタ探しにどうぞ。
まず大前提: 多くは「サーバー側」が要る
Section titled “まず大前提: 多くは「サーバー側」が要る”このページの機能の大半は、利用するのに**APIキー(サービスの合鍵)**が必要です。 そしてその鍵は、サーバー側(裏側)で扱うのが鉄則です。ブラウザ(フロント)に 鍵を置くと、誰でも中身を見られて盗まれます。
- なぜ危険か: APIキーをフロントに置く危険性
- 鍵をうっかり公開しないために: 秘密情報をGitにコミットしない
生成AI系(LLMのAPI)
Section titled “生成AI系(LLMのAPI)”文章を扱う仕事は、生成AIのAPIに任せられる範囲が一気に広がりました。 「賢い外注さんに、決まった形で頼む」イメージです。
| 何ができる | プロト例 | AIにこう頼む |
|---|---|---|
| 文章生成 | 商品説明やメール文面の下書きを自動作成 | 「入力した箇条書きから、丁寧な案内文を生成して」 |
| 要約 | 長い議事録・レビューを3行に圧縮 | 「貼り付けた文章を、要点3つに要約して」 |
| 翻訳 | 問い合わせを多言語で受ける・返す | 「入力文を英語と日本語に相互翻訳して」 |
| 分類・タグ付け | 問い合わせを「クレーム/質問/要望」に仕分け | 「本文を決めたカテゴリのどれかに分類して」 |
| 添削・校正 | 送信前に誤字・トーンをチェック | 「この文章の誤字と不自然な言い回しを直して」 |
| チャットボット | 社内FAQやサービス案内に自動応答 | 「このFAQ集を元に質問へ答えるチャットを作って」 |
| レコメンド | 入力内容から近いプランを提案 | 「回答内容に合うプランを理由つきで薦めて」 |
画像・音声系
Section titled “画像・音声系”「見る・聞く・話す」も、専用サービスのAPIに任せられます。 デモ映えするので、商談での“驚き”を作りやすい領域です。
| 何ができる | プロト例 | AIにこう頼む |
|---|---|---|
| 画像生成 | バナー・イメージ画像のたたき台を量産 | 「入力したキーワードからイメージ画像を生成して」 |
| 画像認識・OCR(文字起こし) | 名刺・領収書・帳票を撮って自動入力 | 「アップした画像の文字を読み取ってテキストにして」 |
| 音声文字起こし | 会議・商談の録音を議事録テキストに | 「音声ファイルを文字起こしして、話者ごとに整理して」 |
| 読み上げ(音声合成) | 案内文や記事を自然な声で読み上げ | 「入力した文章を音声で読み上げられるようにして」 |
「どこに・どう行く・近くに何が」を扱う機能です。店舗検索や配車、 エリア分析など、位置が絡む提案の定番です。
| 何ができる | プロト例 | AIにこう頼む |
|---|---|---|
| 地図表示 | 店舗一覧をピンで地図に表示 | 「住所リストを地図上にピンで表示して」 |
| ルート・所要時間 | 最寄り店までの経路と時間を案内 | 「現在地から目的地までの経路と所要時間を出して」 |
| 近隣検索 | 現在地の近くのスポットを探す | 「現在地の周辺500mのカフェを一覧で出して」 |
お金・連絡(決済・通知)
Section titled “お金・連絡(決済・通知)”「支払ってもらう」「知らせる」は、専門サービスに任せるのが鉄則の領域です。 自作は法令・セキュリティのリスクが高く、既存サービスを使うのが正解です。
| 何ができる | プロト例 | AIにこう頼む | 注意 |
|---|---|---|---|
| 決済(Stripe など) | カード決済・サブスク課金の受付 | 「Stripeでカード決済のテスト画面を作って」 | 本番は必ずサーバー経由・法令対応が必要 |
| メール送信 | 申込完了メールを自動送信 | 「フォーム送信後に確認メールを送って」 | 送信処理はサーバー側で |
| Slack / LINE 通知 | 問い合わせが来たら担当チャンネルへ通知 | 「新規問い合わせをSlackに通知して」 | 通知先のトークン管理に注意 |
業務データ連携
Section titled “業務データ連携”すでに社内で使っているツールとつなぐだけでも、提案の実用度は大きく上がります。 「新しい画面を作る」より「今の道具を自動でつなぐ」ほうが喜ばれることも多いです。
| 何ができる | プロト例 | AIにこう頼む |
|---|---|---|
| スプレッドシート連携 | フォーム回答をシートに自動追記・集計 | 「送信内容をGoogleスプレッドシートに追記して」 |
| カレンダー連携 | 予約を担当者のカレンダーに自動登録 | 「予約が入ったらGoogleカレンダーに予定を作って」 |
| フォーム連携 | 既存フォームの回答を受け取って処理 | 「フォーム回答を受け取って通知+保存して」 |
「それ、作れるの?」に対して、“既存サービスを呼べば早い”という引き出しを 持っていると、提案のスピードと現実味が変わります。ゼロから作る前提だと「難しそう」で 止まる話も、「そこは○○に任せられます」と言えれば前に進みます。 一方で、これらの多くは鍵の管理=サーバー側の設計が絡みます。夢を広げる発想は このページで、安全に出す作法はセキュリティの章で、と セットで押さえてください。
参考リンク(情報ソース)
Section titled “参考リンク(情報ソース)”各サービスの仕様・料金・無料枠は変わりやすいので、提案前に必ず公式の最新情報を確認してください。
- OpenAI(API ドキュメント): https://platform.openai.com/docs
- Anthropic(Claude API ドキュメント): https://docs.anthropic.com/
- Google Gemini API: https://ai.google.dev/
- Google Maps Platform: https://developers.google.com/maps
- Stripe(決済): https://docs.stripe.com/
- Slack API: https://api.slack.com/
- LINE Developers(Messaging API): https://developers.line.biz/ja/services/messaging-api/
- Google Sheets API: https://developers.google.com/sheets/api