コンテンツにスキップ

複雑な仕様を図で整理する

この章でわかること: 仕様が入り組んできたときに、いきなり作らせないコツ。 図(ダイアグラム)で整理し、人間が一度レビューしてから実装に進むと、手戻りが激減します。

いきなり作らせず、中間成果物を挟む

Section titled “いきなり作らせず、中間成果物を挟む”

簡単な画面なら口頭の指示で十分ですが、分岐や手順が多い仕様は、言葉だけだと AIもあなたも全体像を見失いがちです。そこで、実装の前に中間成果物(整理した ドキュメントや図)を一度作らせ、人間がレビューするステップを挟みます。

  1. やりたいことをざっくり伝える
  2. AIに「まず仕様を図とドキュメントで整理して」と頼む(まだ作らせない)
  3. 出てきた図を人間が確認し、ズレを直す
  4. 合意できたら実装に進む
図何を表す使いどころ
シーケンス図登場人物のやりとりの順番「ボタンを押す→保存→通知」など処理の流れ
アクティビティ図(フロー図)作業や分岐の流れ「ログイン済み?で分かれる」などの条件分岐
状態遷移図状態の移り変わり「下書き→申請中→承認済み」などのステータス管理
  • Markdown: 見出しや箇条書きを記号で書ける、軽量な文書フォーマット。このサイトの 各ページも Markdown(正確にはMDX)で書かれています。
  • Mermaid: 文章で図を描くための記法。コードのように書くと図になります。 AIが得意で、「Mermaidで状態遷移図を書いて」と頼めばすぐ出してくれます。

例えば、ステータス管理を Mermaid で書くとこうなります(これは図の「設計図」テキスト)。

```mermaid
stateDiagram-v2
[*] --> 下書き
下書き --> 申請中: 申請する
申請中 --> 承認済み: 承認
申請中 --> 下書き: 差し戻し
```

実際にレンダリングするとこうなる

Section titled “実際にレンダリングするとこうなる”

上のようなテキストが、図になります。下は実際に描画したサンプルです(横に はみ出す場合はスクロールできます)。

複雑な仕様ほど、「作る前に図で合意する」ひと手間が効きます。図はAIにも人にも 伝わる共通言語。提案・商談でも、図を一枚見せるだけで認識合わせが一気に進みます。 状態や分岐が出てきたら、まず図——を合言葉にしてください。