複雑な仕様を図で整理する
この章でわかること: 仕様が入り組んできたときに、いきなり作らせないコツ。 図(ダイアグラム)で整理し、人間が一度レビューしてから実装に進むと、手戻りが激減します。
いきなり作らせず、中間成果物を挟む
Section titled “いきなり作らせず、中間成果物を挟む”簡単な画面なら口頭の指示で十分ですが、分岐や手順が多い仕様は、言葉だけだと AIもあなたも全体像を見失いがちです。そこで、実装の前に中間成果物(整理した ドキュメントや図)を一度作らせ、人間がレビューするステップを挟みます。
- やりたいことをざっくり伝える
- AIに「まず仕様を図とドキュメントで整理して」と頼む(まだ作らせない)
- 出てきた図を人間が確認し、ズレを直す
- 合意できたら実装に進む
よく使う図の種類と用途
Section titled “よく使う図の種類と用途”| 図 | 何を表す | 使いどころ |
|---|---|---|
| シーケンス図 | 登場人物のやりとりの順番 | 「ボタンを押す→保存→通知」など処理の流れ |
| アクティビティ図(フロー図) | 作業や分岐の流れ | 「ログイン済み?で分かれる」などの条件分岐 |
| 状態遷移図 | 状態の移り変わり | 「下書き→申請中→承認済み」などのステータス管理 |
Mermaid と Markdown
Section titled “Mermaid と Markdown”- Markdown: 見出しや箇条書きを記号で書ける、軽量な文書フォーマット。このサイトの 各ページも Markdown(正確にはMDX)で書かれています。
- Mermaid: 文章で図を描くための記法。コードのように書くと図になります。 AIが得意で、「Mermaidで状態遷移図を書いて」と頼めばすぐ出してくれます。
例えば、ステータス管理を Mermaid で書くとこうなります(これは図の「設計図」テキスト)。
```mermaidstateDiagram-v2 [*] --> 下書き 下書き --> 申請中: 申請する 申請中 --> 承認済み: 承認 申請中 --> 下書き: 差し戻し```実際にレンダリングするとこうなる
Section titled “実際にレンダリングするとこうなる”上のようなテキストが、図になります。下は実際に描画したサンプルです(横に はみ出す場合はスクロールできます)。
状態遷移図(ステータス管理)
Section titled “状態遷移図(ステータス管理)”シーケンス図(処理の順番)
Section titled “シーケンス図(処理の順番)”フロー図(分岐のある流れ)
Section titled “フロー図(分岐のある流れ)”複雑な仕様ほど、「作る前に図で合意する」ひと手間が効きます。図はAIにも人にも 伝わる共通言語。提案・商談でも、図を一枚見せるだけで認識合わせが一気に進みます。 状態や分岐が出てきたら、まず図——を合言葉にしてください。
参考リンク(情報ソース)
Section titled “参考リンク(情報ソース)”- Mermaid 公式: https://mermaid.js.org
- mado(Mac用ビューワー / 作者製): https://github.com/fuwasegu/mado
- Markdown Preview Mermaid Support(Windows 向け VS Code 拡張): https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=bierner.markdown-mermaid