個人情報・著作権の注意
この章でわかること: プロトタイプや提案デモで、個人情報や他人の素材を扱う ときに守るべき最低限のこと。ここを軽視すると、信頼や法務の事故につながります。
デモに「本物の個人情報」を入れない
Section titled “デモに「本物の個人情報」を入れない”予約フォームのように、名前・電話番号・メールなどを扱う題材は多いもの。でも プロトタイプ段階では本物の個人情報を入れないのが鉄則です。
- 入力テストは「山田太郎/090-0000-0000」のような架空のサンプルで
- 顧客から預かった実データを、確認用のデモに流し込まない
- 公開URL(限定共有でも)に、実在の連絡先リストなどを置かない
他人の素材(画像・ロゴ・文章)を勝手に使わない
Section titled “他人の素材(画像・ロゴ・文章)を勝手に使わない”「それっぽく見せたい」からと、ネットで拾った写真やロゴ、競合の文章をそのまま 入れるのは避けましょう。著作権・商標の問題になり得ます。
- デモ画像は「ダミー画像」「フリー素材(利用条件を確認)」を使う
- 顧客のロゴ等は、顧客から提供されたものだけを、許可の範囲で使う
- AIに作らせた文章・画像も、用途によっては確認が必要(社内ルールに従う)
AIに渡してよい情報かを、先に確かめる
Section titled “AIに渡してよい情報かを、先に確かめる”VibeCoding では、提案スライドや資料をAIに読ませて進める場面があります (→提案書から動くPoCを作る)。ここで一度立ち止まりたいのが、 **「この情報を外部のAIに渡してよいか」**です。現場で最初に問われる論点でもあります。
- 顧客の機密(NDA対象): 契約で第三者提供が制限されていないか。迷ったら渡さない
- 個人情報・実データ: 氏名・連絡先・売上などの実データは入れず、ダミーや匿名化したものを使う
- データの保持・学習利用: 入力データがどう保存・利用されるかは利用プランやサービスで異なる。 業務利用なら、会社が契約しているプランの規約を確認する
「本番」では専門家・チームと確認する
Section titled “「本番」では専門家・チームと確認する”個人情報を実際に集める・保存する段階になったら、自分だけで判断しないこと。 プライバシーポリシー、保管方法、社内規程、業界ルールなど、確認すべきことが増えます。 これは商談で「持ち帰るべきこと」の代表例です(できる/できないの伝え方)。
デモが終わったら片付ける
Section titled “デモが終わったら片付ける”「限定共有」は作れても、終わった後に閉じる発想は抜けがちです。放置された公開URLに 情報が残り続けるのは、地味ですが確実なリスクです。
- デモが終わった公開URLは、非公開化または削除する
- 一時公開(ngrok など)は都度切れる前提で使う(スマホで開く方法)
- 顧客データを入れた版は、とくに確実に消す
- 最初に「いつまで見せるか」を決めておくと、片付けを忘れにくい
提案を速く進める便利さの裏で、個人情報や著作権の油断は一発で信頼を失うリスクです。 「デモは架空データ・自前/許諾済み素材で」を徹底するだけで、ほとんどの事故は防げます。 秘密情報(APIキー等)の扱いはAPIキーをフロントに置く危険性も あわせて確認してください。
参考リンク(情報ソース)
Section titled “参考リンク(情報ソース)”- 個人情報保護委員会(公式): https://www.ppc.go.jp/
- 文化庁 著作権(公式): https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/