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発展:データを見せる(CSVから集計・グラフ・共有)

この章でわかること: すでに手元にある**分析結果(CSV)**を、静止画のグラフや Excelの表のままではなく、**相手が自分で絞り込んで確かめられる「触れるダッシュボード」**に 仕立て、URLで共有するまで。数字を扱う企画職やアナリストが、日々の集計を 「見せて終わり」から「渡して触ってもらう」に一段引き上げるための発展課題です。

今回の題材:売上CSVを「触れる」ダッシュボードに

Section titled “今回の題材:売上CSVを「触れる」ダッシュボードに”

題材は、売上CSV(日付・商品カテゴリ・地域・金額……のような表)を読み込んで、 一覧で見せ、絞り込みや並び替えができ、合計・平均・件数を出し、グラフを1枚描く、 というものです。もちろん自分の手元にある別のCSV(問い合わせ件数、アンケート集計、 在庫など)に置き換えて構いません。自分が普段BIツールやスプレッドシートでやっている 集計を思い浮かべると、頼む内容がすぐ決まります。

ゴールは「きれいなグラフを1枚作る」ことではありません。相手が地域や期間を自分で 切り替えて、その場で数字を確かめられる——この「触れる」状態こそが、静止画の レポートとの違いです。

前提として、作ってみるで一度アプリを作る流れを通していると スムーズです。ここでは新しい空フォルダを用意し、Claude Code で開いた状態から始めます。

  1. CSVを取り込む土台を頼む

    まずは「CSVを読み込んで、そのまま表に出す」だけの最小形から。いきなり集計や グラフまで欲張らず、読み込めることを先に確認します。

    Next.js で、手元のCSVファイルを画面からアップロードして読み込み、 中身を表として表示するページを作って。1行目は見出し(ヘッダー)として 扱って。まずはアップロードした内容がそのまま表に出るところまで、動く形を見せて。

  2. 表示を確認し、絞り込み・並び替えを足す

    プレビューでCSVをアップロードし、表に出ることを確かめたら、閲覧しやすくします。

    いま表に出ているデータに、**絞り込み(地域やカテゴリで選ぶ)**と、 **列見出しをクリックしての並び替え(昇順・降順)**を付けて。件数が多くても 見やすいように、金額は3桁区切りのカンマを付けて右寄せにして。

    ここまでで「Excelを開いて眺める」に近いことが、URLの上でできるようになります。

  3. 集計を頼む(合計・平均・件数、そしてグループ集計)

    数字を扱う人にとっての本題です。単純な合計・平均だけでなく、 「地域ごとの売上合計」のようなグループ集計まで頼みます。これは表計算の ピボットテーブル、SQLでいう GROUP BY(項目ごとにまとめて集計する)に当たる操作です。

    表の上にサマリーを出して。全体の合計金額・平均金額・件数を大きく表示。 さらに、地域ごとの売上合計とカテゴリごとの件数を、それぞれ小さな表で まとめて。絞り込みを変えたら、サマリーの数字もその場で連動して変わるように。

  4. グラフを1枚描く

    数字の表だけより、推移や大小が一目で伝わるグラフが1枚あると商談で効きます。 まずは欲張らず1枚から。ライブラリ(グラフを描くための部品)選びはAIに任せて構いません。

    集計結果をもとに、グラフを1枚描いて。「地域ごとの売上合計」なら棒グラフ、 「月ごとの売上推移」なら折れ線グラフが合うと思う。使うグラフ用ライブラリは 任せる(Recharts など、扱いやすいものでよい)。絞り込みに連動して更新して。

  5. 区切りでコミットする

    いい状態になったら「ここまでをコミットして。変更内容がわかるメッセージで」と 頼みます。安全に巻き戻せる地点ができます(Git とは)。

手元で動いたら、URLで渡せる状態にします。基本ハンズオンと同じ流れで公開できます ——公開して共有するへ進んでください。相手はブラウザで開くだけで、 自分で絞り込みながら数字を確かめられます。

データ量が増えてきたら:保存先を検討する

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CSVを毎回アップロードする方式は「その場で見せる」には十分ですが、データが増える・ 何度も更新する・複数人で同じ数字を見るとなると、都度アップロードは窮屈になります。 その段階では、CSVではなくデータベースに貯めることを検討します。

分析の価値は、数字そのものより「相手が納得して次に動けるか」で決まります。 静止画のグラフは説明が要りますが、触れるダッシュボードは相手が自分で確かめられる分、 腹落ちが早い。しかも、いつもの集計を渡すだけで作れます。「見せて終わり」から 「渡して触ってもらう」へ——この一段が、企画やアナリストの提案の説得力を大きく変えます。